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AI-OCRで図面の文字を読み取る|製造業における図面管理・検索の効率化
2026/9/4
■ はじめに
製造業では、製品の設計図や部品図、組立図など、多くの図面を日常的に扱います。
しかし、紙やPDF、画像形式で保管されている図面は、ファイル名だけでは内容を判断しにくく、必要な図面を探すために1つずつファイルを開いて確認しているケースも少なくありません。
また、過去の図面や関連資料が蓄積されていても、必要な情報をすぐに見つけられなければ、十分に活用することは難しくなります。
こうした課題の解決に活用できるのが、AI-OCRによる図面内の文字読み取りです。
本記事では、AI-OCRを活用して図面内の文字を読み取ることでできることや、製造業における図面管理・情報活用への活かし方について解説します。
■ 製造業における図面管理でよくある課題
製造業では、長年にわたって作成された設計図や部品図、設備図など、大量の図面が保管されています。
近年は紙の図面をPDF化するなど、デジタルで管理する企業も増えています。しかし、単に電子化して保存するだけでは、必要な情報をすぐに探し出せるとは限りません。
ここでは、製造業における図面管理でよくある課題を紹介します。
● 必要な図面を探すのに時間がかかる
過去の図面が大量に保管されている場合、必要な図面を探すだけでも時間がかかることがあります。
例えば、以下のようなケースです。
- 過去に作成した特定の部品の図面を探したい
- 特定の製品や型番に関する図面を確認したい
- 以前使用した材料や仕様が記載された図面を探したい
ファイル名やフォルダ名だけでは、図面の詳細な内容まで把握できないこともあります。そのため、目的の図面を見つけるために、複数のファイルを開いて確認する作業が発生します。
図面の数が増えるほど、このような検索作業は担当者の負担となります。
● 紙や画像の図面は文字情報を活用しにくい
紙の図面をスキャンしてPDFや画像として保存している場合、見た目は電子化されていても、図面内の文字情報をそのまま検索できるとは限りません。
例えば、図面内には以下のような情報が記載されています。
- 図番
- 部品番号
- 製品名
- 型番
- 材質
- 注記
- 作成日
- 改訂情報
これらの情報が画像の一部として保存されている場合、キーワードで検索したり、文字情報をコピーして利用したりすることは困難です。
その結果、「データとして保管されているものの、必要な情報を十分に活用できていない」という状態になってしまうこともあります。
● 過去の図面や技術情報が属人化している
「以前作成した図面はどこに保存されているのか」「似たような製品の図面が過去にあったはず」といった場面で、特定の担当者の知識や経験に頼っている企業もあるのではないでしょうか。
長年業務に携わっている担当者であれば、過去の案件や図面の保管場所を把握していることもあります。しかし、その人が不在の場合や担当者が変更になった場合、必要な情報を探すまでに時間がかかってしまいます。
また、過去の図面や技術資料が十分に活用されないまま、新たに同じような調査や設計を行うケースも考えられます。
こうした状況を改善するためには、図面を単に「保管する」だけでなく、必要な情報を探し、活用できる状態にすることが重要です。
■ AI-OCRで図面の何が読み取れる?
AI-OCRを活用することで、紙や画像、PDF形式の図面に記載されている文字情報を読み取り、データとして活用しやすくすることができます。

これまで画像として扱われていた図面でも、AI-OCRによって文字情報を読み取ることで、図面に記載されている情報を活用するための第一歩となります。
ただし、AI-OCRは、図面に描かれた線や形状、寸法そのものを理解・解析するものではありません。
今回のような図面活用では、図面内に記載されている文字情報を読み取り、その情報を検索や業務に活用することが主な目的となります。
■ 図面の文字をAI-OCRで読み取ることで、できることとは?
図面内の文字情報を読み取ることで、これまで確認に時間がかかっていた情報を活用しやすくなります。
ここでは、AI-OCRによる図面の文字読み取りで期待できる活用方法を紹介します。
● 図面内の文字情報をデータとして活用できる
紙やスキャン画像など、これまで画像として保存されていた図面でも、AI-OCRによって文字情報を読み取ることで、記載されている情報を活用しやすくなります。
例えば、図番や部品番号、製品名などの情報を読み取ることで、「どのような図面なのか」を確認するために毎回ファイルを開く必要がある場面を減らすことにつながります。
大量の図面を保管している場合にも、図面の中にどのような情報が含まれているのかを活用できる状態を整えることが可能です。
● 図番や部品名などから必要な図面を探しやすくなる
図面を探す際、「ファイル名」や「保存フォルダ」だけを頼りにすると、必要な資料を見つけるまでに時間がかかることがあります。
AI-OCRで図面内の文字情報を読み取ることで、例えば以下のような情報をもとに、必要な図面を探しやすくなります。
- 特定の図番が記載されている図面
- 特定の部品番号に関する資料
- 製品名や型番が含まれている図面
- 特定の材料や仕様に関する図面
特に、過去の図面が大量に蓄積されている企業では、必要な情報にたどり着くまでの時間を短縮できる可能性があります。
● 過去の図面や設計資産を活用しやすくなる
製造業では、過去に作成した図面や技術資料そのものが重要な資産となります。
しかし、保管されているだけで、必要なときに探し出せなければ、その情報を十分に活用することはできません。
AI-OCRによって図面内の文字情報を読み取り、必要な情報を探しやすくすることで、過去の図面や関連資料を日々の業務に活用しやすくなります。
例えば、新しい製品の設計や既存製品の改修を行う際に、過去の図面や関連する技術資料を確認するといった活用が考えられます。
このように、AI-OCRは単に紙や画像の文字を読み取るだけでなく、これまで蓄積されてきた図面や技術情報を活用するための基盤づくりにも役立ちます。
■ AI-OCRだけではなく「検索できる状態」にすることが重要
図面をAI-OCRで読み取り、文字情報をデータ化することは、図面活用の第一歩です。
しかし、OCRによって文字を読み取っただけでは、すぐに業務効率化につながるとは限りません。
重要なのは、読み取った後の情報を活用し、必要な図面や関連資料を必要なときに探し出せる状態をつくることです。
例えば、
- 「この部品番号が記載されている図面を探したい」
- 「過去に使用した特定の材料に関する図面を確認したい」
- 「この製品に関連する仕様書や技術資料もあわせて確認したい」
といった場面では、OCRによる文字読み取りだけでなく、その後の検索や情報活用の仕組みも重要になります。
AI-OCRで図面内の文字情報を読み取り、蓄積された図面や関連文書の中から必要な情報を探せるようにすることで、これまで「保管するだけ」だった情報を、日々の業務に活かしやすくなります。
■ 製造業におけるAI-OCR×図面の活用シーン
AI-OCRによる図面の文字読み取りは、単に紙の図面を電子化するためだけに活用するものではありません。
図面内に記載された文字情報を読み取り、必要な情報を探しやすくすることで、過去の設計資産や関連文書を業務に活かしやすくなります。
ここでは、製造業における具体的な活用シーンを紹介します。
● 過去の図面を探す
製造業では、新しい製品の設計や既存製品の改修を行う際に、過去の図面を確認する場面があります。
しかし、図面が大量に保管されている場合、目的の資料を見つけるまでに時間がかかることも少なくありません。
AI-OCRで図面内の図番や部品番号、製品名などの文字情報を読み取ることで、こうした情報をもとに必要な図面を探しやすくなります。
例えば、
- 特定の図番が記載された図面を確認したい
- 過去に製作した製品の関連図面を探したい
- 特定の部品番号に関する資料を確認したい
といった場面で活用できます。
必要な情報を探すために、保存されている図面を1つずつ開いて確認する作業を減らせる可能性があります。
● 過去の設計情報を確認する
新しい製品の設計や既存製品の改修を行う際、過去の設計情報が参考になることがあります。
例えば、過去に使用した部品や材料、仕様などを確認したい場合です。
AI-OCRによって図面内の文字情報を読み取っておくことで、図番や製品名、部品名などを手がかりに、関連する図面や資料を探しやすくなります。
これまで担当者の記憶や経験に頼っていた情報についても、蓄積された資料の中から必要な情報を探す仕組みを整えることで、属人化の解消にもつながります。
● 図面と関連文書をあわせて活用する
製造業で扱う情報は、図面だけではありません。
例えば、以下のような文書もあわせて管理されているケースがあります。
- 仕様書
- 製品マニュアル
- 作業手順書
- 技術資料
- 報告書
- 過去の設計に関する資料
図面だけを個別に管理するのではなく、こうした関連文書も含めて必要な情報を探せるようにすることで、より効率的な情報活用が可能になります。
例えば、ある製品について確認したい場合に、図面だけでなく関連する仕様書や技術資料もあわせて確認できれば、複数のフォルダやシステムを行き来する手間を減らすことにつながります。
AI-OCRによる文字読み取りと、その後の検索・情報活用を組み合わせることで、蓄積された文書をより活用しやすい状態にすることができます。
■ 図面をAI-OCRで読み取る際のポイント
AI-OCRを図面に活用する際には、事前に確認しておきたいポイントがあります。
実際にどのような図面を読み取るのか、また読み取った情報をどのように活用したいのかを整理しておくことが重要です。
● 図面の画質によって読み取り結果が変わる
AI-OCRの読み取り結果は、元となる図面の状態によって影響を受けることがあります。
例えば、
- スキャン画像の解像度が低い
- 文字が小さい
- 文字がかすれている
- 汚れや影がある
- 図面が傾いている
といった場合には、文字を正しく読み取れない可能性があります。
そのため、導入前には実際に使用している図面を用いて、どの程度の精度で文字を読み取れるかを確認することが重要です。
● 図面の種類やレイアウトを確認する
製造業で扱う図面には、さまざまな種類があります。
例えば、設計図や部品図、組立図、設備図などでは、記載されている情報や文字の配置も異なります。
また、文字が図面内に密集している場合や、線・記号と文字が近い場合などは、読み取り結果に影響することもあります。
実際に利用する図面の種類を整理したうえで、AI-OCRがどのような文字情報の読み取りに活用できるかを確認するとよいでしょう。
● OCR後にどのように活用するかを決めておく
AI-OCRの導入を検討する際は、「図面の文字を読み取ること」だけを目的にするのではなく、その後の活用方法まで考えておくことが重要です。
例えば、
- 図番から必要な図面を探したい
- 部品番号をもとに関連資料を確認したい
- 製品名から過去の技術資料を探したい
- 図面と仕様書をあわせて検索したい
など、実際の業務でどのような情報を探すのかを整理することで、AI-OCR導入後の活用イメージが明確になります。
「読み取る」だけで終わらせず、その情報をどのように検索・活用するかまで設計することが、図面管理の効率化につながります。
■ AIROなら図面の文字読み取りからAI検索まで対応
図面をAI-OCRで読み取り、文字情報をデータ化しても、それだけでは十分に情報を活用できるとは限りません。
AIROでは、AI-OCRによる文字読み取りに加え、蓄積した文書から必要な情報を探すためのAI検索にも対応しています。
そのため、図面を単に電子化・保管するだけではなく、読み取った情報を活用しながら、必要な図面や関連文書を探しやすい環境を構築できます。
AIROを活用した場合の流れは、以下のようになります。
紙・PDF・画像の図面
↓
AI-OCRで図面内の文字を読み取り
↓
図面や関連文書を蓄積
↓
AI検索で必要な情報を探す
例えば、過去の図面や仕様書、技術資料などを蓄積しておくことで、必要な情報を探す際に、それぞれのファイルを1つずつ開いて確認する手間を減らすことができます。
また、図面だけではなく、仕様書やマニュアル、作業手順書など、業務で扱うさまざまな文書をあわせて活用できる点も特徴です。
これまで保管されているだけだった図面や技術資料も、AI-OCRによって文字情報を読み取り、AI検索を活用することで、必要なときに必要な情報へアクセスしやすくなります。
■ AI-OCRによる図面の読み取りに関するよくある質問
● Q1. AI-OCRは図面の寸法や形状も読み取れますか?
AI-OCRは、図面に記載された文字情報を読み取ることを目的とした技術です。
そのため、図面に描かれた線や形状、寸法そのものをCADデータのように理解・解析するものではありません。
AIROでは、図番、部品番号、製品名、型番、注記など、図面内に記載された文字情報の読み取りに活用できます。
● Q2. 手書きの注記や古いスキャン図面でも読み取れますか?
図面の状態や文字の種類、画質などによって読み取り結果は異なります。
特に古いスキャン図面や、かすれ・汚れがある図面などは、読み取り精度に影響する可能性があります。
実際の図面でどの程度読み取れるかを確認したうえで導入を検討することをおすすめします。
※もしAIROが手書き文字にも対応していることを明確に訴求できるのであれば、この回答はもう少し強くできます。
● Q3. CADデータではなく、紙しか残っていない図面でも使えますか?
はい。紙の図面をスキャンしてPDFや画像データにすることで、AI-OCRによる文字読み取りの対象として活用できます。
紙の図面を電子化するだけでなく、図面内の文字情報を読み取り、検索・活用につなげることが可能です。
● Q4. 図面と一緒に仕様書も検索できますか?
はい。図面だけでなく、仕様書やマニュアル、技術資料などの関連文書もあわせて管理・検索することで、必要な情報を探しやすくできます。
例えば、製品名や型番などを手がかりに、関連する図面や仕様書などの情報を確認するといった活用が考えられます。
■ まとめ|AI-OCRで図面を「保管するだけ」から「活用する」へ
製造業では、日々の業務の中で多くの図面や技術資料を扱っています。
しかし、紙や画像形式で保管されている図面は、図面内の文字情報をそのまま検索できず、必要な資料を探すために時間がかかることもあります。
AI-OCRを活用することで、図面内に記載された図番や部品番号、製品名、型番などの文字情報を読み取り、データとして活用しやすくなります。
さらに重要なのは、文字を読み取った後の情報活用です。
AI-OCRとAI検索を組み合わせることで、図面を単に保管するだけではなく、必要な情報を探し、過去の設計資産や関連資料を業務に活かしやすい環境を整えることができます。
「過去の図面を探すのに時間がかかっている」「図面や技術資料をもっと活用したい」とお考えの方は、AI-OCRによる文字読み取りと、その後の検索・情報活用まで含めて検討してみてはいかがでしょうか。
14日間の無料トライアルも実施しておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。